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MediWarp

もしも医師が、兼業先の病院に瞬間移動できたら

MediWarp は、兼業先の病院の院内ネットワークにあるカルテ端末を、いまいる場所からそのまま操作できるようにする仕組みです。その病院の椅子に座って書いているのと、同じことができます。

MediWarp とは

カルテは、それぞれの病院の中だけで閉じたネットワークに置かれています。そのため、普通は院外からカルテを操作することはできません。MediWarp は、そんなカルテ端末の画面を遠隔地まで届け、遠隔地のキーボード・マウス操作をそのカルテ端末に送り返します。行き来するのはこの 2 つだけで、カルテに対する変更は一切不要、医師がわざわざ移動する必要もありません。

図の説明:左(狭い画面では上)に、医師がいまいる病院と、そこに置かれた手元のパソコン。右(狭い画面では下)に、何百キロも離れた兼業先の病院と、その院内ネットワークの中にあるカルテ端末。手元のパソコンからカルテ端末へ「操作」が届き、カルテ端末から手元へ「画面」が返ります。行き来するのはこの 2 つだけで、どちらの画面にも同じものが映っています。

カルテ端末の側から見ると、誰かがその机に座って操作しているようにしか見えません。だからカルテの側に手を入れる必要がなく、メーカーや版、院内ネットワークの作りが病院ごとにまったく違っていても、そのまま使えます。

名前の由来と特性

Warp(ワープ)=瞬間移動です。「医師が兼業先の病院に瞬間移動して、その場で書いている」——次の要点を満たすことでまさにその状態を作ります。実際に何かが運ばれるわけではありません。画面と操作が行き来するだけです。

安全性
普段と同じく特定の医師しか操作できず、対面と同じ操作以外はできません。
利便性
移動の時間をかけずに、その場にいるのと同じ操作が簡単にできます。
秘匿性
暗号化通信で画面と操作だけが行き来し、データ自体は移動しません。
互換性
カルテ端末にとっては、いつも通り操作されているようにしか見えません。

カルテ以外にも使えます

対象はカルテに限りません。パソコンであれば、同じように操作できます。画像を見る端末、検査の端末、部門のシステムなど、その病院で普段お使いのものを、普段どおりの画面のまま扱えます。新しく入れ替えるものはありません。いまある機器に、MediWarp をつなぐだけです。

なぜ必要か

いま、専門医が診られる病院は「体を運べる範囲」に限られています。これは医師個人の都合の話ではなく、地域に専門医が行き渡るかどうかの話です。

いま ── 自分が車で行く

車などで自分が行ける範囲の病院しか、引き受けられません。

MediWarp ── 自分は動かない

自分は動かないまま、範囲の外にある病院の端末にも入れます。

図の説明:いまは、専門医が車などで行ける範囲の中にある 2 つの病院にしか通えず、範囲の外にある病院は引き受けられません。MediWarp があると、専門医は自分の場所から動かないまま、範囲の外にある病院の端末にも入れます。

四角が病院、塗りつぶした人の形が専門医、点線の円は自分で行ける範囲です。右の点線の人の形は、自分は動かないまま、その病院の端末に入っている状態です。MediWarp が外すのは「体を運べる範囲」という制約だけで、診療のやり方そのものは変わりません。

使いかた

難しい設定はありません。準備は病院と AUIC が済ませたうえでお渡しします。

  1. 渡されたパソコンを開く

    使うパソコンは、あらかじめ設定した状態でお渡しします。新しく入れるものはありません。

  2. ご自身のアカウントでログインする

    メールアドレスとパスワード、それにスマートフォンの確認コードを入れます。ご本人以外は入れません。

  3. 一覧から、開きたい端末を選ぶ

    ご自身が使える端末だけが並びます。選ぶと画面が出て、あとはその病院にいるときと同じ操作です。

安全のために

患者さんの情報 その病院から出ません。お手元に映るのは画面の絵だけです。カルテそのものは病院の中で動いたままで、データが手元のパソコンに残ることはありません。あくまでキーボードとマウス,画面のやり取りだけであり、データのコピーや持ち出しはできません。閲覧・記載の権限もカルテの設定どおりで、普段と同じです。
操作できる人と端末 病院ごとに、入れる方と、遠隔操作に使うパソコンをあらかじめ登録します。遠隔から操作する際には、専用のパソコンを使う必要があります。また、ご自身が担当していないカルテ端末は操作できません。
接続の記録 誰がいつどの端末に繋いだかを、5 年間残します。記録は日本国内に保管し、あとから消したり書き換えたりできないようにしています。
ログイン方法と期限 多要素認証ログインによって操作者をそれぞれ確認しています。ログイン後、一定時間が過ぎたら自動的にログアウトします。席を離れたパソコンから、あとで別の人が入ってしまうことを防ぐためです。残り時間は画面にいつも出ています。

よくあるご質問

勤務先のカルテと取り違えたりしませんか。

しません。操作するのは、その病院の中にあるカルテ端末そのものです。記載した内容は、その病院のカルテにそのまま入ります。病院ごとに別の画面として並ぶので、どちらを開いているかは常に分かります。

病院ごとにカルテの種類が違いますが、使えますか。

使えます。画面をそのまま操作する仕組みなので、カルテのメーカーや版を問いません。カルテ側の改修も、データの受け渡しも必要ありません。

操作を覚え直す必要はありますか。

ありません。映るのは、その病院でいつも見ている画面そのものです。キーボードとマウスの操作もそのまま届きます。

自宅や外出先のパソコンからでも使えますか。

あらかじめ登録したパソコンからだけ使えます。どの範囲まで認めるかは病院ごとに決めますので、詳しくは所属先のご担当者にご確認ください。

途中で切れてしまったら、どうなりますか。

もう一度ログインすれば、続きから使えます。カルテは病院側で動き続けているので、入力した内容が消えることはありません。

私の操作はどこまで記録されますか。

「いつ、どの端末に繋いだか」を記録します。カルテに何を書いたかまでは、MediWarp では記録していません。

うまく繋がらないときは、どこに連絡すればよいですか。

まずは所属されている病院のご担当者へお声がけください。病院側で分からないときは、担当者から AUIC へお問い合わせいただけます。

「専門医療が不足しているが、お願いできる先生が限られている。」

MediWarp は、その病院まで足を運べない専門医にも診療を依頼できる状態を作ります。記載のための滞在や再訪が不要になるため、オンラインでの兼業として引き受けていただけます。

カルテの入れ替えは不要で、いまお使いの端末をそのまま使えます。準備と日々の運用は AUIC (一般社団法人秋田大学イノベーションアンドコンサルティング)が行い、病院側で必要な作業は最小限にしています。

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